私は、七夕のお願いに「林檎を沢山食べられます様に」
と書くくらいに林檎を愛してやまなかった幼少期でしたが、
当時はどうも焼いた林檎はあまり好みでは無くて
焼き林檎は食べられませんでした
当然、アップルパイもタイプじゃ無かったのですが、
ママのアップルパイだけはお気に入りで
それをきっかけに徐々に焼いた林檎も食べられる様に成りました
ママが昔よく焼いてくれたアップルパイは
ごろごろとした大きな林檎がたっぷり入っていて
サクサクのパイ生地とタルト生地が
あつあつの林檎達と絡んで少しだけしっとりとして
本当に美味しかったのです
お部屋いっぱいに広がった林檎の優しい甘い香りを覚えています
また、幼少期の夢がもう一つあって、
切っていない林檎をそのまま齧りたいという願望があり、
ママがキッチンでそのままの林檎を齧らせてくれたことを覚えています
私はうれしい気持ちでした。ママは私を見てもっとうれしそうでした。
私にとって林檎という果物は特別で
林檎を見ると懐かしい気持ちになって
お家に、あの頃に帰りたい様な気持ちにさせてくれます。
これも、たいせつな記憶の便りの一つです