苺宇宙交信日記

宇宙と交わった日々の記し

それだけ

スーツを着た男が

タバコ屋で小銭を落として四つん這いで喚き出したのを見ました

プツンと糸が切れたように、限界が来てしまったようにおもいました

 

輪郭を持たない浮ついた感覚の中で生きていたいのに

よく分からない人達があなたの身体を何度も揺さぶって

ちゃんとしろなんて言ってくる

 

 

焦燥感に苛立ち悶々と過ごす日々の膨大な生き伸ばす価値と、一等かがやく美しさを、

誰がわかってくれるだろうかと

 

徹底した真の孤独は万人の光に成り得ることを

私は知っています

 

煙草を吸うことが口唇期に固着したままだというのは本当なのでしょうか

 

 

以下、詩

 

天国と肺が結びついた瞬間吐き気がした

かなしさとなつかしさはときどき似ていて

なつかしさがいつか君を地獄に落とすこと

思い出はいつも鏡のなかみたいに

ちょっとだけ綺麗に見えるように出来ている

 

見分けもつかない程に脆く

 

君には君にだけ見えている世界があって

君にしか見えていない世界があって

君だけが知っている世界があって

 

君と似た人は一人も居ない